泣いて笑って手をつなぐ

ひとりっ子三兄弟の母になる

長男出産後の産褥期〜聞いてないよ…涙〜

✲出産をしたら産後ケア✲

●Rin(宮澤千尋)●
産後ケアのプロとして
出産をした女性も「わたしらしく」
のびやかに人生を歩めるようサポート ‿‿‿‿‿‿‿‿‿ꕤ。 
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✲出産してすぐ:マレー式産後ケア✲

✲産後2ヶ月から:産後ケア教室✲

 

妊娠が分かってから、妊娠中の過ごし方や陣痛・出産については本を読んだりネットを見たりして情報収集をしていました。けれども産後に関しては夫婦関係に変化があるとか、産後ブルーになることがあるとか、なんとなく目にするくらいで“産褥期”に関する情報は一切知ることもなく出産に至ったのでした。

 

会陰切開後の痛み

出産時に切開し縫合したデリケートゾーン。ここが…かなり痛みました。
横になっていてもジンジン痛くてこんなにデリケートゾーンを意識したことはいまだかつてないというほど。
さらに、座るととんでもなく痛くて友人が貸してくれていたドーナツクッションにどれだけ助けられたことか…。

 

 

病院にもドーナツクッションはあったのですが、ウレタン素材なのか固くてわたしには逆効果でした。

これだけ痛いと便を出すのも怖くて2日ほど便秘になりました。

こういうパターンは多いらしく、先生が便を柔らかくするマグネシウムを処方してくれました。

いつまでも便秘でいるわけにもいかないので意を決してトイレへ。

助産師さんが「痛む場所と便を出す場所は別ですから大丈夫です。」と教えてくれた通り、特に痛みが悪化することもなく便秘を脱出することができました。

会陰切開の痛みでトイレに行くのが怖くなっても騙されたと思ってトライしてください!大丈夫ですから☆

 

それから、看護師である義母からのアドバイスでお風呂の時はシャワーで、トイレに行った時はビデで患部を清潔に保つようにしたら治りが早かったです。これも痛くないので、ぜひ実践してください。

 

悪露(おろ)

産後は出産により剥がれ落ちた子宮内膜や産道の傷跡からの出血・分泌物が子宮内からどんどん出てきます。

妊娠してからは生理と無縁で楽だなー♪なんて過ごしてきたツケなのかと思うくらい出血が続き、わたしはおさまるのに1か月以上かかりました。

終盤は茶オリくらいになるものの、それまではずっと生理中のような感じで授乳、寝不足、会陰切開の痛みのなかでの悪露は本当に面倒で気が滅入りました。

 

産後の体型

妊娠してからつわりで4㎏減ったこともあり、最終的な体重は妊娠前+8㎏ほどでした。

しかし産後・・・赤ちゃんも胎盤も羊水も体の外に出たはずなのに3㎏も体重は減っておらず、鏡に映る姿はくびれもなくハリのないぽっこりおなか。

伸びた皮膚が縮んでいるためなんだかくすんで黒っぽいし・・・これって元に戻るんだろうか・・・戻らないんじゃないかな・・・と、とても悲しくなりました。

 

産後ブルー

まず・・・入院中は夫に会えない寂しさや、立会い出産をしたことでもうわたしのことを女性として見られなくなってしまうのではないか、産後の体型は散々だし今までみたいに好きでいてもらえなくなるんじゃないか・・・と不安が止まらず、病院のベッドでめそめそ泣いていました。

 

退院後は母が上京して泊まり込みで家事をしてくれていたのですが、何もしていない自分が情けなくて、その間一人で生活している実家の父にも、普段の生活を離れて身の回りのことすべてをしてくれている母にも申し訳なくて、わたしはなんて役立たずな存在なんだろう・・・と落ち込みました。

 

ちょっとでも何かしようとキッチンに立つと30分も経っていないのに眩暈、その後も復活に時間がかかり、また情けなくて落ち込む・・・。

 

長男のことは可愛くて仕方がありませんでしたが、それとは別のことでかなり不安定になっていました。

 

 

時が経って思うこと

会陰切開部分の痛みも悪露も、前もって知識として知っていれば心の準備ができた。

その時は本気で落ち込んでめそめそしていたけれど、産後の体型は完全にではないですが(これは努力の部分。笑)お腹は少しずつ戻ってくるし、赤ちゃんが入っていたお腹が産後ぽっこりしているのは当たり前。

 

産後の体は大きなダメージを受けているのだから甘えられる環境ならばそのあとの回復のためにもしっかり感謝をして甘えなさい。

 

ということです。

最近は産褥期についてもスポットライトがあてられることが増えてきたと感じていますが、知っているのと知らないのとでは大きく違うんじゃないかと思います。

 

両親学級や母親学級では、産後の赤ちゃんのお世話について教わることが多かったですが、産後の体はいったいどういう状態なのか、心と体にどんな変化が起こり得るのか、もっと「産後の母体についてのホント」を伝える場、知る場が増えていきますように。